研究概要 |
前立腺癌手術症例226例の癌反応性間質量(Reactive Stromal Grade,RSG)を0~3と分類したところ、(1)RSG0:22例(10%)、1:107例(47%)、2:81例(36%)、3:16例(7%)となり、この比率は我々の別症例群の針生検を対象とした結果とほぼ一致した。(2)最も悪性度の高い癌巣(Index cancer)は対応する2番目の癌巣(200例)と比較すると有意にRSGが高値であった。(3)辺縁域(PZ)癌巣は移行域(TZ)癌巣よりも、また(4)尖部(Apex)癌巣は基底部(Base)癌巣よりも各々有意にRSGが高値で、前立腺癌の解剖学的発生部位によって癌反応性間質量に差が見られた。
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