研究概要 |
リポ多糖(LPS)誘発性の急性肺障害モデルにおいて、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、プロテアーゼ活性化受容体(PARs)等の肺障害発生病態における関与を研究した。LPS投与後のラット肺では、VEGF蛋白発現の低下、VEGF受容体発現の変化(Flt-1増加、Flk-1低下)、内皮NOS(eNOS)低下が認められた。それらの変化は各種のアポトーシス関連蛋白(Caspase 3,BAX,Bc12,pAkt)や血液凝固・炎症反応増強機序であるPARs系の発現の変化を伴って、肺組織内の微小循環動態や血管透過性の異常をもたらす可能性が示唆された。
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