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2009 年度 実績報告書

CD8陽性T細胞を軸とする新規クラミジアワクチン開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790344
研究機関福岡大学

研究代表者

石井 一成  福岡大学, 医学部, 講師 (70380954)

キーワード微生物 / 免疫学 / 感染症 / ワクチン / T細胞
研究概要

細胞内寄生性細菌であるクラミジアは、上皮細胞などの感染細胞内で封入体を形成しリソゾームによる殺菌機構からエスケープする。また、インターフェロンガンマや抗菌剤により非定型的な網状体となり、宿主細胞内で遷延性、持続性感染症を呈するようになる。従つてクラミジア感染症の排除には、MHCクラスI拘束性のCD8キラーT細胞の誘導が極めて重要と考えられる。そこで、昨年度、クラミジア膜蛋白、分泌蛋白特異的CD8陽性T細胞を誘導するために、ユビキチン融合DNAワクチン構築を行った。本年度は、ユビキチン融合DNAワクチンの効果について検討を行った。その結果、マウスに遺伝子銃を用いたDNAワクチンを行い、その後Chlamydia muridarumの経鼻感染を行うと、対照群に対して有為に体重減少の減少が認められた。またその際の、臓器内の菌数について解析を行ったにおいても、肺あるいは肝臓において有為に菌数の減少が認められた。以上からユビキチン融合DNAワクチンによるクラミジアに対するワクチン効果が認められた。次に誘導されるワクチン効果について解析を行った結果、CD8陽性T細胞によるクラミジア抗原特異的な細胞傷害性活性の誘導が認められた。また、感染後、早期にCD8陽性T細胞がインターフェロンガンマを産生していることが認められた。よってユビキチン融合DNAワクチンによりクラミジア特異的なCD8性T細胞の活性化が認められ、そのことによってクラミジアに対する防御免疫が賦与されたと考えられる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Neutrophils induce Th1 type immunity in lung infection with Chlamydia muridarum2010

    • 著者名/発表者名
      仇斌
    • 学会等名
      日本細菌学会総会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2010-03-28
  • [学会発表] Induction of CD8^+ Tcell protective immunity against Chlamydia trachomatis mouse pneumonitis strain by ubiquitin-fusion DNA vaccine2009

    • 著者名/発表者名
      Ishii Kazunari
    • 学会等名
      日本免疫学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2009-12-04
  • [学会発表] Chlamydia 生殖器感染におけるiNKT細胞の役割2009

    • 著者名/発表者名
      Ohnishi Yoshiki
    • 学会等名
      日本免疫学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2009-12-04
  • [学会発表] Development of a new DNA immunization therapy targeting tumor angiogenesis2009

    • 著者名/発表者名
      仇斌
    • 学会等名
      日本免疫学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2009-12-03

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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