C型肝炎ウイルスや新型インフルエンザ等のウイルス感染症は個人の健康や社会全体にとって解決されるべき切実な問題である。上記のウイルスはRNAをゲノムに持つため細胞内では、ウイルスRNAを認識する受容体によって認識されI型インターフェロンを初めとした免疫応答が誘導されウイルスを排除する。しかし、この仕組みの多くは謎であり、この仕組みを解決することが新たな治療薬や治療法開発にとって必須である。本研究では、ウイルス感染時のI型インターフェロン産生に必要な未知の分子の探索を行い、Ripletと名付けた新たな分子と、細胞内のDDX3と呼ばれるヘリケースがウイルスの排除に非常に重要なことを発見した。
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