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本研究は、在宅領域における医療・介護サービスの質についてQOLを用いたアウトカム評価による検討を行い、科学的かつ合理的な在宅医療・介護サービス提供について検討するための基礎資料を得ることを目的としている。具体的には、在宅療養者の多くを占める脳卒中患者とその家族を対象に、脳卒中発症後1年目あるいは2年目の状態(ADLやQOLの変化など)について追跡調査を行い、さらに在宅療養中に受けた医療・介護サービスの内容(種類および頻度)について、ケアプランやカルテなどの記録物より情報収集を行う。そして、在宅医療・介護サービスの内容および提供量と在宅療養者のQOLの変化との関連を検証し、実証データに基づく科学的かつ合理的な在宅医療・介護サービスの検討を行う。
本年度は、在宅領域における医療・介護サービスの質評価に関する既存の知見を整理し、在宅領域におけるアウトカム評価として妥当な指標の抽出、調査項目の選定を行った。また、本研究へ協力可能な施設(病院もしくは訪問看護ステーション)を募り、8施設から調査協力への内諾を得、各施設の倫理委員会審査承認後に調査を実施する準備を整えた。
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