研究概要 |
毎年全世界で120万人が交通外傷で死亡している.外傷の予防・治療改善には、外傷サーベイランスシステムを構築し、外傷者データを収集することが必要である。本研究の目的は、途上国におけるISシステムを低コストで立ち上げることである。20年度はISシステム参加について、スリランカ(Peradeniya大学病院)、カンボジア(.Calmette病院)、ラオス(Mahosot病院、Friendship病院)と交渉を始め、参加の了承を得た。しかし、カンボジア側に政治的な問題があって、思った通りにCalmette病院でシステム開発は出来なかったため、21年度はベトナムの厚生労働省の紹介で二か所と交渉を始め、Ho Chi Minh CityのCho Ray hospital, Danang City.のDanang Hospitalと組むことに決まった。21年度はスリランカとラオスとベトナムと各2病院とWeb based injury surveillance system(WBISS)に協力し各国にカスタマイズしシステム開発を始めた。ラオス側にはインターネット通信の問題があり、WBISSに直接アクセスできないことで各病院で別々のシステムを作り、後からにアップロードする形でシステム開発した。22年度は各国でシステム開発されたシステム毎に訓練してもらい、データマイニングする予定だ。この研究は発展途上国では交通事故安全について研究する需要がありその価値もあると考える。
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