平成21年度における研究進行については、項1:わが国の平成18年の人口動態調査をもとに、自殺死亡率における高・低各5都道府県(本研究対象となる、高:秋田県・岩手県・島根県・山形県・宮崎県、低:奈良県・岡山県・徳島県・神奈川県・京都府)にて、昨年度からの継続調査(平成20年度は平成18年までの人口動態調査より代表値データである自殺死亡数データ)で、平成19年・20年の自殺死亡数データ(総数・性別における月別自殺死亡数、年齢階級別自殺死亡数・年間自殺死亡数:厚生労働省)(自殺死亡率を人口に関するデータも使用し、算出している:総務省統計局)・先述年における対象各都道府県の都道府県庁所在地における気候データ(気象庁・各気象台:年間・月平均気温・海面気圧・湿度・降水量・日照時間)等を調査した。項2:わが国全体としての検討では、調査方法・本年度における調査年については項1と同様の実施である。項3:三重県において県内を地域に分け、自殺・気候関連についての検討を行う項においては、三重県衛生統計年報にて分かれている北勢・中勢伊賀・南勢志摩・東紀州の4地域(気候においては地点)で、昨年度からの継続した自殺・気候関連についての調査を行った。項1・2・3とも現在のところまで調査したデータは本年度において打ち込みを完了した状態にある。そして、現在、統計学的解析を行っているところである。また、来年度(本研究課題最終年度)に向けて、本研究の結論を出すべくための考察について様々な角度からの検討も行っている。来年度の進行においては、解析・その検討を早急に完了し(もちろん可能な限りの継続した調査も行っていきたい)、本研究における考察・結論を報告出来るようにする。
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