平成20年4月に禁煙支援プロスラムを作成、および倫理審査を受け承認をえた。その後、平成20年9月〜平成21年度3月 : 本プログラムを3施設(産科外来)にて導入、実施中である。 本プログラムは、2つのプログラムを併用して開発した。1つは、カウンセリングによる禁煙支援(以下ふれあい禁煙ラーニング)であり、ニコチン依存度テスト(FTNDテスト)、禁煙のコツおよびハウツー、呼気中CO濃度測定等、同居家族内の禁煙協力者の選定などで構成している。もう1つは、携帯電話プログラムサイトを利用した禁煙支援(以下禁煙Eチャレンジプログラム)である。 対象者は、妊娠22週未満の禁煙を希望する妊娠初期の妊婦で、携帯電話を所持し研究協力得られる女性で、現在52名の参加が得られており、フォローアップ中である。支援期間は3ヶ月間であり、支援内容は、カウンセリングおよび呼気中CO濃度測定などを実施し、禁煙動機を高めさせ、自己効力感の向上に努める。さらに禁煙継続に障害を及ぼしている因子があれば解決策を考えるものである。支援は、初回面接時、禁煙後1ヶ月、2ヶ月、3ヵ月時の、定期妊婦健診時にふれあい禁煙ラーニングを実施している。 禁煙eチャレンジプログラムは、禁煙開始日前日、当日、禁煙継続中にアクセス可能なものとし、禁煙のコツ、およびニコチン離脱症状への緩和方法、メールによりカウンセリングを実施し、禁煙をまさに実施しているときに生じる不安や疑問などに対応できうるような体制をとり、支援している。 52名の参加者のうち現時点で、禁煙者および禁煙継続者は、37名であり11名は、節煙しながら禁煙を目指しており、3名は流産により途中棄権し、1名はe-learningへのアクセスを途中から中断した。
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