研究概要 |
インド洋熱帯域の海面水温の異常変動「ダイポールモード現象」による多雨がバングラデシュでコレラ流行に深く関わっているかを検証するため、今年度はバングラデシュ国際下痢症研究所の共同研究者と研究計画書を作成し、同研究所の研究委員会、倫理委員会に申請をした。研究打ち合わせ(2008年6, 7, 8月)、研究委員会(2008年11月)出席のため同研究所を訪問した。審査の結果申請は受理され研究に使用するデータ収集を開始した。バングラデシュ国際下痢症研究所では2009年3月にコレラ患者データを収集した。また研究協力者を通じて「ダイポールモード現象」の指標となるインド洋の海面温度、海面高度、バングラデシュ全土の地上観測気象データ、主要な河川水位データの収集を始めた。平成21年度は引き続き時系列データベースを構築し、気象・水文・海洋データとコレラ患者データの時系列解析を行い、「ダイポールモード現象」とコレラ患者数の関連を明らかにする。
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