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2008 年度 実績報告書

新しい喫煙依存度簡易質問票日本語版の作成と有効性・信頼性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20790444
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

神田 秀幸  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80294370)

キーワードHooked on Nicotine Checklist(HONC) / 日本語版作成と翻訳の妥当性 / 逆翻訳 / フォーカスグループ
研究概要

簡便な新たなニコチン依存のスクリーニングテストとしてHooked on Nicotine Checklist(HONC)をわが国に導入するため当該研究を行い、平成20年度は日本語版作成にあたり翻訳の妥当性の検討を行った。
翻訳作業および評価作業については、逆翻訳テクニック、フォーカスグループを用いたプレテスト・テクニック等の複数の手法を組み合わせて行った。
HONCは10項目, Yes/Noの二択回答のみながら信頼係数が高く、ニコチン依存状態が把握できる、簡便で正確な質問票である。日本語版の作成にあたってはBrislinらの提唱する逆翻訳テクニックを用いた。まず滞米経験のある日本人研究者が英語原版を日本語に翻訳した。次に、英語原版を知らないバイリンガルの協力者が日本語に翻訳された質問票を英語に逆翻訳した。その後、英語原版と逆翻訳の比較検討を行った。英語原版、日本語訳、逆翻訳を比較しながら、質問項目を詳細に検討し、HONC日本語版の試案を作成した。
このHONC日本語版の試案を用いて、福島県内にある事業所勤務者80名を対象に調査を行った。調査は、HONC日本語版の試案の回答および試案に対するアンケートを行った。アンケート内容は、試案のわかりにくい項目をあげ、その理由を記載するものであった。その後、フォーカスグループとして対象者において質問票全体について自由に意見を交換し、意見や感想を述べてもらった。日本語訳の不適切さを発見する手掛かりとして、対象者から得られた回答のうち、どの項目に不明な回答が多かったか検討を行った。つぎに、フォーカスグループを用いたプレテストの結果をもとに、英語原版、最初の日本語訳、逆翻訳、プレテストに用いた日本語訳をつき合わせながら自由に意見を交換し、日本語訳の適切さを検討するというコミュニティ・アプローチの手法を行い、HONC日本語版を完成させた。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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