わが国の勤務医の疲労を軽減させるための対策は喫緊の課題である。本研究では、わが国の勤務医の疲労と睡眠日常活動量との関連の研究を明らかにすることと、それと平行して勤務医のオンコールの健康への影響について検討を行った。協力の得られた医療機関でアクチグラフィを用いて医師の日常活動量と睡眠と疲労に関するデータを取得した。また、勤務医に対してオンコールの回数と、うつ病の尺度を用いて質問票調査を行った。これらの結果からオンコールがうつ病との関連することが明らかとなった。これらの結果より医師のオンコールの回数を減らすような方策を行い、休みが取れる体制が必要であることの知見を得ることができた。今後医師個人への啓発、医療機関への取り組みの促進などが求められる。
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