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2008 年度 実績報告書

MiniSTRおよびMiniPCR-SNPs構築と劣化試料への応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20790460
研究機関信州大学

研究代表者

浅村 英樹  信州大学, 医学部, 教授 (80324250)

キーワード劣化試料 / MiniSTR / MiniPCR-SNPs / マルチプレックス
研究概要

今日、DNA型を用いた個人識別技術は飛躍的に向上し、法医学分野では実践応用されている。一方で、劣化した試料におけるDNA型分析は必ずしも容易ではなく、このような試料の分析技術の向上が急務である。本研究は、劣化DNA試料に適した個人識別システムの構築を目的としている。これまでに我々は、様々な領域のMiniSTRシステムを構築、報告してきた。しかしながら、このシステム単独の解析では、個人識別を施行する上で確率計算上必要十分な信頼性のある値が得られない事例も存在する。従って、さらなる情報を得るために、MiniPCRに基づいた一塩基多型マルチプレックスシステムの構築を試みた。特に、X染色体ついては国際的にもほとんど報告がなされていないことから、X染色体に着目した。そこで、X染色体上に位置するSNPを約40箇所程度選択し、この一塩基多型部位を含む領域を100塩基対以下の産物として得られるプライマーを設計し、PCR増幅した(MiniPCR)。分析には一塩基伸長反応を用いた。一方、日本人集団における遺伝子頻度、あるいは連鎖不平衡などを考慮し、約20のSNPが個人識別に有効であることを確認し、一塩基伸長反応によるマルチプレックスシステムを構築した。現在、研究続行中であるが、劣化DNA試料の分析においても、本システムの有効性が確認できている。このような結果を踏まえ、本システムが劣化試料の個人識別技術の向上に寄与するものであることが示唆されるが、今後、分析試料数の増加を含め、さらなる実験、実証を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] MiniSTR法の劣化試料への応用事例2008

    • 著者名/発表者名
      沖貴仁、浅村英樹ら
    • 学会等名
      第17回DNA多型学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-11-21

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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