窒息マウスモデルの前脳、小脳において2次元電気泳動法を活用して、窒息特異的な蛋白質の検索を行った。試料は、麻酔下マウスに30分のHanging処置を施した後に窒息死させ、死亡直後(H-0群)、死亡60分後(H-60群)の脳を採取した。また、Decapitation処置を行ったマウスの死亡直後(C-0群)、死亡60分後(C-60群)をControlとして用いた。 その結果、前脳にて約100個程度のスポットが認められた。C-0群のスポットをReferenceとした。Spot58と73はH-0、60群で増加していた。H-60群のSpot22、98は有意に増加していた。 さらに、小脳では、前脳と同様に、約100個程度のスポットが認められ、C-0群のスポットをReferenceとしたところ、Spot38と39の比、Spot52と53の比はH-0、60群で増加していた。H-60群のSpot96、99は有意に増加していた。 今後、これらSpotの蛋白質を同定し、法医剖検例に応用したい。
|