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2010 年度 自己評価報告書

「ストレス性下痢」~治療の新展開~

研究課題

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研究課題/領域番号 20790469
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 内科学一般(含心身医学)
研究機関東北大学

研究代表者

町田 貴胤  東北大学, 病院, 医員 (60431574)

研究期間 (年度) 2008 – 2011
キーワード過敏性腸症候群 / 脳機能画像 / 脳腸相関 / 消化管運動機能 / 拡散テンソル画像
研究概要

ストレス負荷による脳腸相関の評価
(1)過敏性腸症候群の患者および健常者に対して、より臨床の現場に準じた新たなストレス負荷試験(情動ストループ負荷、ウィスコンシンカードソーティング、鏡面描写など)を施行する。
(2)その時の脳機能を、最新の脳画像技術であるfunctional MRIにて評価するとともに、大腸運動機能評価(大腸バロスタット検査)も同時に行うことで、脳腸相関(Brain-Gut interaction)を解明する。大腸を刺激することによる脳機能画像の変化(末梢から中枢への情報伝達)だけではなく、ストレス負荷による脳機能と大腸機能の変化(中枢から末梢)を検討することで、脳腸相関をより科学的に明らかな病態として解明する。
(3)ストレスホルモンであるコルチコトロピン放出ホルモン(Corticotropin releasing Hormone:CRH)と、そのアンタゴニストであるα-helical-CRHを静注し、その反応を脳機能と、大腸運動の両面から検討する。αhelicalCRHを静注したときの脳機能画像は未だなされたことがなく、その効果を明らかにして、消化管運動機能の改善と、脳科学に基づいたQOLの向上を目指す新たな治療法の開発のはじまりとするものである。
近年、拡散テンソル画像というMR画像処理の発展により、神経細胞束を画像として捉えることが可能となってきている。PTSDやうつ病での拡散テンソル画像で、帯状回の異常が指摘されている。
(4)過敏性腸症候群の患者での拡散テンソル画像による脳機能の評価は未だなされていない。過敏性腸症候群患者で、脳機能と共に、脳に器質的変化が生じているかどうかを検討する。脳機能の器質的異常が認められれば、神経細胞が再生する事が証明されてきている昨今の研究成果から、新たな薬物療法を開発する出発点となりうる。新たな治療効果の判定方法ともなり、治療法の選択に大きく貢献できる。
(5)過敏性腸症候群の重症度による相違の検討も非常に重要であるため、各種心理検査と共に、日本人で正当性を立証されたIBS-QOLによる評価も試みる

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2011 2010 2009 2008

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 過敏性腸症候群における間質性膀胱炎症状の検討2010

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤
    • 雑誌名

      日本平滑筋学会雑誌 14巻

      ページ: J-13-J-13

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 機能性胃腸症(Functional dyspepsia)の病態を巡る脳腸相関 大脳誘発電位及び飲水負荷試験から見たfunctional dyspepsiaの内臓知覚の検討2009

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤
    • 雑誌名

      心身医学 49巻

      ページ: 777-782

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 心身医学的アプローチが治療上不可欠であったfunctional dyspepsiaの1例2009

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤
    • 雑誌名

      消化器心身医学 16巻

      ページ: 143-147

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 運動中の嘔気を訴えたサッカー選手の1例2008

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤
    • 雑誌名

      心身医学 48巻

      ページ: 979-980

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 心身医療により社会復帰したfunctional dyspepsiaの難治例2008

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤
    • 雑誌名

      日本心療内科学会雑誌 12巻

      ページ: 44

    • 査読あり
  • [学会発表] 繰り返す夜間の心窩部痛を呈し、診断に苦慮したパーキンソン病患者の一例2011

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤、青木勲、田村太作、相模康弘、庄司知隆、本郷道夫
    • 学会等名
      第70回日本心身医学会東北地方会
    • 発表場所
      仙台市艮陵会館
    • 年月日
      2011-02-27
  • [学会発表] 身体的危機の経験を契機に治療意欲に著明な改善が見られた神経性食思不振症の一例2009

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤、町田知美、青木勲、佐藤康弘、相模泰宏、庄司知隆、遠藤由香、本郷道夫
    • 学会等名
      第68回日本心身医学会東北地方会
    • 発表場所
      仙台市艮陵会館
    • 年月日
      2009-02-28
  • [学会発表] 運動中の嘔気を訴えたサッカー選手の一例2008

    • 著者名/発表者名
      町田貴胤、相模泰宏、町田知美、森下城、庄司知隆、遠藤由香、本郷道夫、永富良一
    • 学会等名
      第65回日本心身医学会東北地方会
    • 発表場所
      アピオあおもり(青森市)
    • 年月日
      2008-09-01

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公開日: 2012-03-09   更新日: 2016-04-21  

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