我々は2週間間隔のBrucella Abortusの6回反復投与(0.2ml/回)を行いCFSのマウスモデルを作成した。本モデルにより、CFSの病因、病態の解明及び漢方有効性を確認する目的で漢方薬(抑肝散)を投与した。海馬における神経の新生を免疫染色で確認、また同時に、MRIを用いて同部の形態的変化を観察した。さらに、抑肝散を投与し中枢神経系の各種サイトカインをPCRを行い変化を観察した。 BDNFと受容体の発現メカニズムを探るため、BDNF、その受容体、BDNFの転写因子pakIIIの発現局在を脳、内臓臓器で解析する。そしてBDNF蛋白、遺伝子発現および受容体のメカニズムを推定する手段として解析する。Bfucella Abortus誘発CFSモデルにて、脳内BDNFと受容体がどう発現し制御を受けるかを解析し、漢方投与で脳傷害が軽減されるかを検討した。結果として、治療群において海馬でのアポトーシスを抑制し、神経再生を促したことが確認された。 現在、この結果について投稿準備中である。
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