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2008 年度 実績報告書

SDF-1の血管再構築能向上作用に基づく肝幹細胞からの効率のよい肝再生を目指して

研究課題

研究課題/領域番号 20790488
研究機関新潟大学

研究代表者

土屋 淳紀  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (70464005)

キーワード肝臓 / ductular reaction / SDF-1 / CXCR4 / マウス / Mxマウス / floxマウス / CD11b
研究概要

肝臓は、既存の肝細胞の分裂による肝再生ばかりでなく肝幹前駆細胞が重要な働きをする。肝幹前駆細胞の存在するducfular reactions(DRs)はSDF-1(stromal derived factor-1)を産生することが知られており、SDF-1のレセプターとしてCXCR4が知られている.肝障害時SDF-1、CXCR4の発現は高まるが、CXCR4の発現する細胞を具体的に同定し、その細胞の肝再生における役割を解析することを目的としている。特に肝再生において血管新生などの重要な働きに関与しているのではないかと考えて実験を計画した。現在の研究の進展として、肝障害を与えたマウスではCXCR4を発現するもので特に強いものはCD11b陽性のmonocyte系の血球系細胞ではないかとフローサイトメトリーやPCR検索にて推定しており、これらの細胞は障害時実際に肝内で数倍増えることが観察されている。(継続解析中。)CD11b陽性細胞は他分野で血管新生や線維溶解などを促すなど多機能を持つことが知られており、この面から今後は、MxCre-CXCR4 flox/-マウス(生後にCXCR4をノックアウトできるマウス)を含めて解析も行う。現在MxCre-CXCR4 flox/-マウスを京都大学再生医科学研究所教授長澤丘司先生より譲りうけ現在実験に使用するためにmatingを行い増やしている段階である。順調に行けば7月以降解析結果が出てくると考えている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 術前CDDP肝動注療法にて、肝機能を保ちかつ著効し狭心症加療後切除し長期生存した多血症、高脂血症の腫瘍随伴症候群を伴う高齢者巨大肝細胞癌の一例2008

    • 著者名/発表者名
      土屋淳紀
    • 学会等名
      第37回日本肝臓学会東部会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-12-04
  • [学会発表] 急性、慢性障害肝組織中でのCD133, NCAM陽性細胞の出現とその分化階層性の解析2008

    • 著者名/発表者名
      土屋淳紀
    • 学会等名
      第40回臨床分子形態学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2008-10-03
  • [学会発表] 門脈域に存在するSca-1陽性血管内皮細胞は急性肝障害時の早期回復に貢献する2008

    • 著者名/発表者名
      土屋淳紀
    • 学会等名
      JDDW2008(日本消化器関連学会集会)
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-10-01
  • [学会発表] Sca-1+ endothelial cells reside in the portal area of the liver and contribute to rapid recovery from acute liver disease2008

    • 著者名/発表者名
      土屋淳紀
    • 学会等名
      6^<th> ISSCR (International Society for Stem Cell Research)
    • 発表場所
      フィラデルフィア(アメリカ)
    • 年月日
      2008-06-11

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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