@オートファジー細胞死BECによるPDCE_2特異的免疫寛容誘導の検討 §オートファジー細胞死を誘導する因子の検討 オートファジー細胞死は、過度のオートファジーが生じる環境や薬剤により誘導されるため、IFNγ、LPS、CpGDNAの高濃度刺激、オートファジー誘導作用を有するラバマイシン、血管内皮細胞のオートファジー細胞死を誘導するエンドスタチン、口腔上皮細胞のオートファジー細胞死を誘導する5-FUを用いて胆管上皮細胞(BEC)のオートファジー細胞死について検討した。電顕による観察でオートファジー細胞の特徴に加え細胞膜Blebbingを確認するとともに、sucrose sequestration testにより定量的に評価したところ、LPSによるオートファジー誘導が最も顕著で、エンドスタチンでも軽度のオートファジー誘導が見られるが、IFNγ、CpGDNA、ラバマイシン、5-FUではオートファジーは誘導されなかった。 §オートファジー細胞死BEC貪食樹状細胞によるPDCE_2特異的寛容誘導の検討 MACS分離キットを用い未熟樹状細胞を分離、分離後すみやかにホスファチジルセリン処理し、樹状細胞による貪食の増強をはかったオートファジー細胞死BECと混合培養し、オートファジー細胞死BECを貪食させ、ついでオートファジー細胞死BEC貪食樹状細胞と、あらかじめin vitroでナイーブCD4細胞をPDCE_2またはOVAで刺激して得たPDCE_2特異的CD4細胞、OVA特異的CD4細胞をそれぞれ混合培養し、増殖反応、サイトカイン産生を3^H-Thymidine assay、マイクロビーズアッセイにより測定し、オートファジー細胞死BEC貪食樹状細胞によるPDCE_2特異的寛容誘導を検討したが、CD4細胞の増殖やサイトカイン産生はみられなかった。
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