ヒト肺癌細胞PC-14(腺癌)及びRERF(扁平上皮癌)を用いて、PPARgamma ligandによりcollagen XVIIIの発現に及ぼす影響を検討した。Real-time PCRでは、これらの細胞で、troglitazone及びciglitazoneは用量依存性にcollagen XVIII mRNAとcollagen XVIIIの蛋白量も抑制することが明らかにできた。Collagen XVIIIの発現低下は肺がんの予後改善と相関することが臨床的に明らかにされており、肺がんの化学予防を裏付ける根拠の一つとして、PPARgamma ligandがcollagen XVIIIの発現を低下させることが関与する可能性を示唆できた。
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