ミトコンドリアとパーキンソン病(PD)の関連は、いくつかの家族性PDを生じる遺伝子に関する遺伝子産物の機能の解析からも、これを示唆する成績が得られている。パーキン(PARK2)は、ユビキチン・リガーゼ(E3)と同様にミトコンドリア関連の機能を含む多目的の神経保護タンパク質として機能する。我々はパーキンに結合し、ミトコンドリアへ運ぶ新しいタンパク質Klokin 1と命名した。Klokin 1とChPFΔ996は人間のコンドロイチン重合因子(ChPF)のスプライシング変異体であるが、Klokin 1の機能はChPF/ChPFΔ996と異なっていた。Parkinは正確にミトコンドリアに局在するが、ChPF/ChPFΔ996は主にミトコンドリアの外側で限局される。我々は、Klokin 1と同様にChPF/ChPFΔ996が酸化ストレスの状況下においても培養細胞で抗アポトーシスの機能を示すことを見出した。さらにパーキンのスプライシングが酸化ストレス時には変化することを見出した。
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