LKB1を強制発現させたHeLa細胞を用いて抗LKB1抗体(Ley37D)の有用性を確認した。マウスを絶食群(F群)と再摂食群(R群;36時間絶食後2時間自由摂食)に分け、肝臓におけるαAMPKのリン酸化(Thr^<172>)を検討したところ、R群のαAMPKのリン酸化はF群に比べ低下していた。しかしながら、培養細胞で有効であった抗LKB1抗体(Ley37D)、もう一つの抗LKB1抗体である抗LKB1抗体(D-19)、いずれの抗体でもマウス肝臓のLKB1を免疫染色法で認識することができなかった。POMC発現ニューロン細胞であるN43/5細胞を細胞内glucose代謝の阻害剤である2-deoxy-D-glucose(2DG)もしくはAMPKの活性化剤であるAICARで30分間刺激したところ、いずれの刺激でもαAMPKのリン酸化(Thr^<172>)著明に上昇し、LKB1の細胞内局在も核内から細胞質内に移行していた。
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