Siva-1 を介するリンパ球のアポトーシス誘導機構の解明

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20790678
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 宮崎大学
• 研究代表者: 下田 晴子 宮崎大学, 医学部, 医員 (10452921)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 血液腫瘍学 / アポトーシス

研究概要

Tyk2はIFNαによるB細胞増殖抑制作用に必須の物質である。私は、アポトーシス誘導蛋白であるSiva-1が細胞内でTyk2と会合し、Tyk2によりSiva-1がリン酸化されることを見出した。Ba/F3細胞(マウスproB細胞)では、Siva-1がTyk2と会合することにより細胞のアポトーシスが増加したことから、Siva-1はTyk2と複合体を形成してリンパ球のアポトーシスシグナルを担っている可能性が考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] The impact of cytogenetic abnormalities on the prognosis of primary myelofibrosis: a prospective survey of 202 cases in Japan (2009)
  • 著者名/発表者名: Hidaka T, Shide K, Shimoda HK, 以下13名
  • 雑誌名: European Journal of Haematology 83(4) ページ: 328-333
  • 査読あり
• [雑誌論文] Development of ET, primary myelofibrosis and PV in mice expressing Jak2 V617F (2008)
  • 著者名/発表者名: Shide K, Shimoda HK, 以下16名
  • 雑誌名: Leukemia 22 ページ: 87-95
  • 査読あり
• [雑誌論文] JAK2阻害剤開発の現状とその展望
  • 著者名/発表者名: 松永卓也, 幣光太郎, 亀田拓郎, 下田晴子, 下田和哉
  • 雑誌名: 血液フロンティア 19(10) ページ: 55-63
• [学会発表] Efficacy of R723, a potent and selective JAK2 inhibitor, in JAK2 V617F-induced murine MPD model (2009)
  • 著者名/発表者名: Kotaro Shide
  • 学会等名: 第51回米国血液学会
  • 発表場所: ニューオリンズ、米国
  • 年月日: 2009-12-07
• [学会発表] Absence of somaticcaly acquired JAK1 mutations in Adult T-Cell luekemia/lymphoma (2009)
  • 著者名/発表者名: Takuro Kameda
  • 学会等名: 第51回米国血液学会
  • 発表場所: ニューオリンズ、米国
  • 年月日: 2009-12-07
• [学会発表] 新規JAK2阻害剤R723は骨髄増殖性疾患モデルマウスの病態を改善する (2009)
  • 著者名/発表者名: 幣光太郎
  • 学会等名: 第71回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-10-25
• [学会発表] 宮崎県における急性骨髄性白血病の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 山下清
  • 学会等名: 第71回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-10-25
• [学会発表] 成人T細胞性白血病/リンパ腫におけるJAK1遺伝子変異の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 亀田拓郎
  • 学会等名: 第71回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-10-25
• [学会発表] 骨腫瘤, 膵腫瘤で発症し、Sarcomaとの鑑別を要したprecursor B lymphoblastic lymphomaの1例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 谷口康博
  • 学会等名: 第71回日本血液学会学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-10-25
• [学会発表] 高度の貧血, 血小板減少, Gerstmann症候群を認めた抗リン脂質抗体症候群の1例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 唐澤直希
  • 学会等名: 第282回日本内科学会九州地方会
  • 発表場所: 沖縄
  • 年月日: 2008-08-23
• [学会発表] 急性混合性白血病の経過中に肺胞蛋白症を合併した1例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 亀田拓郎
  • 学会等名: 第281回日本内科学会九州地方会
  • 発表場所: 宮崎
  • 年月日: 2008-05-10
• [学会発表] 変異JAK2の発現量が慢性骨髄増殖性疾患の病型を決定する (2008)
  • 著者名/発表者名: 下田和哉
  • 学会等名: 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-02-15
• [学会発表] 両側副腎原発悪性リンパ腫の1例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 管博美
  • 学会等名: 第280回日本内科学会九州地方会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-01-26
• [学会発表] MDSの経過中に舌潰瘍で発症したSweet症候群の1例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 杉田泰雅
  • 学会等名: 第286回日本内科学会九州地方会
  • 発表場所: 鹿児島
  • 年月日: 2008-01-26
• [図書] WHO血液腫瘍分類～WHO分類2008をうまく活用するために～ (2010)
  • 著者名/発表者名: 下田晴子, 下田和哉
  • 総ページ数: 9
  • 出版者: 医薬ジャーナル社
• [図書] 内科(特集 内科診療ガイドライン活用法) (2008)
  • 著者名/発表者名: 下田晴子, 下田和哉、南江堂
  • 総ページ数: 6
  • 出版者: 南江堂
• [備考]
  • URL: http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/2nai/miyazaki/gyouseki.html