血液細胞分化マスターレギュレーター:PU.1の遺伝子発現調節機序の解明

2009 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20790683
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 血液内科学
• 研究機関: 産業医科大学
• 研究代表者: 鈴木 光浩 産業医科大学, 医学部, 講師 (00321662)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• キーワード: 血球細胞 / 発生・分化 / 転写調節 / タンパク質修飾

研究概要

転写因子PU.1は造血幹細胞から各種血液細胞への分化進行決定に重要な役割を果たしており、その標的遺伝子の発現調節機構はPU.1と他の転写因子・転写共役因子とのクロストークおよびPU.1自身の修飾により制御されている。本研究ではさらに詳細なPU.1による転写調節機構の選択性について解明を目指し、PU.1自身の修飾有無および部位の同定を行いアセチル化、リン酸化修飾によりPU.1の標的遺伝子の転写活性に影響を与える結果を得た。

研究成果

• [雑誌論文] Physical and functional interactions between hematopoietic cell-specific ETS transcription factors and homeodomain proteins. (2009)
  • 著者名/発表者名: Toshiyuki Yamada, Takeshi Shimizu, Takuya Sakurai, Fumiko Kihara-Negishi, Mitsuhiro Suzuki, Naoki Nanashima, Yang Fan, Miki Akita, Tsuneyuki Oikawa, Shigeki Tsuchida
  • 雑誌名: Leukemia Res. 33 ページ: 483-489
  • 査読あり
• [雑誌論文] Two of four alternatively spliced isoforms of RUNX2 control osteocalcin gene expression in human osteoblast cells. (2008)
  • 著者名/発表者名: Naoyuki Makita, Mitsuhiro Suzuki, Shiori Asami, Rintaroh Takahata, Daika Kohzaki, Sho Kobayashi Takashi Hakamazuka, Nobumichi Hozumi
  • 雑誌名: Gene 413 ページ: 8-17
  • 査読あり
• [雑誌論文] Interaction between the homeodomain protein HOXC13 and ETS family transcription factor PU. 1 and its implication in the differentiation of murine erythroleukemia cells. (2008)
  • 著者名/発表者名: Toshiyuki Yamada, Takeshi Shimizu, Mitsuhiro Suzuki, Fumiko Kihara-Negishi, Naoki Nanashima, Takuya Sakurai, Yang Fan, Miki Akita, Tsuneyuki Oikawa, Shigeki Tsuchida
  • 雑誌名: Exp. Cell Res. 314 ページ: 847-858
  • 査読あり
• [学会発表] 造血系細胞におけるPU. 1の修飾部位を介した転写調節の選択性 (2008)
  • 著者名/発表者名: 福田弘典、鈴木光浩、山田健太、穂積信道
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会・日本生化学会合同年会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2008-12-10
• [学会発表] 「造血細胞分化におけるIL-7Ra遺伝子発現のエピジェネティック制御機構の解析」ポスター発表 (2008)
  • 著者名/発表者名: 山田健太、鈴木光浩、福田弘典、穂積信道
  • 学会等名: 第38回日本免疫学会総会・学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-12-02
• [学会発表] 「マウス肢芽のmicromass cultureにおける軟骨細胞分化とNotchとの関与」ポスター発表 (2007)
  • 著者名/発表者名: 小林翔、鈴木光浩、槇田直之、穂積信道
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-13
• [学会発表] ヒトEC細胞株、NEC14を用いた分化誘導時における未分化マーカー及び軟骨細胞マーカー遺伝子群のエピジェネティクス発現調節機構 (2007)
  • 著者名/発表者名: 阿佐美志織、鈴木光浩、槇田直之、穂積信道
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-12
• [学会発表] 「造血細胞分化におけるIL-7Ra遺伝子発現のエピジェネティック制御機構の解析」ポスター発表 (2007)
  • 著者名/発表者名: 山田健太、鈴木光浩、福田弘典、穂積信道
  • 学会等名: 第30回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2007-12-12