マクロファージの炎症性サイトカイン産生に対するp16INK4a強制発現の効果を検討した。p16INK4aはマクロファージからのIL-6発現を抑制することを見出した。この抑制はプロテアソーム依存IRAK1分解亢進することによりAP-1活性を抑制した結果であることを明らかにした。また、内因性p16INK4a誘導負荷をかけたマクロファージにp16INK4aに対するsiRNAでp16INK4aをノックダウンしたところ、IL-6産生が増強した。従って、p16INK4a発現によるIL-6阻害は、生理的意義をもつものと考えられる。
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