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2008 年度 実績報告書

関節リウマチの骨髄における発現遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20790695
研究機関北里大学

研究代表者

橋本 篤  北里大学, 医学部, 助教 (50327376)

キーワード関節リウマチ / FKBP5 / RAW264.7 / 骨髄
研究概要

関節リウマチ(RA)の病態において骨髄細胞の異常が知られており、これまでRAの骨髄でいくつかの遺伝子の発現亢進が報告されている。本研究の目的はRAの骨髄における遺伝子発現を検討し、RAの病態形成に係わる遺伝子を抽出し、RAの病態解明および新たな治療法を開発することである。
本研究ではRAの骨髄CD34陽性細胞におけるmRA発現を検討した。RA44例および対照疾患として変形性関節症(OA)32例のCD34陽性骨髄細胞からRNAを精製・cDNAを合成し、これまでに骨髄における発現亢進の報告のあるAmphiregulin、CXCR4、FKBP5(FK506-binding protein 5)につき、mRNA発現量をリアルタイムPCR法にて定量的に解析した。その結果、3種の遺伝子のうちFKBP5 mRNAはOAに比べRAで有意に強く発現していた。患者背景との相関を検討したが、FKBP5 mRNA発現量は年齢、性別、血清C-reactive protein濃度、治療薬(非ステロイド性消炎鎮痛薬、メトトレキサート、ステロイド剤)との有意な相関はみとめられなかった。これより、RA骨髄CD34陽性細胞におけるFKBP5mRNAの発現亢進は治療薬や炎症による二次的変化ではなく、RAのより根源的な病態に関係するものと考えられた。
次に、RAの病態におけるFKBP5の機能を確認するため、同遺伝子をマウス・マクロファージ様細胞RAW264.7にトランスフェクションし、同遺伝子の高発現株を作成した。現在、同細胞の形態的・機能的特徴の解析を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 関節リウマチ骨髄における発現遺伝子の解析2008

    • 著者名/発表者名
      松下礼子、橋本篤、ほか
    • 学会等名
      アメリカリウマチ学会
    • 発表場所
      アメリカ・サンフランシスコ
    • 年月日
      2008-10-26
  • [学会発表] 関節リウマチ骨髄における発現遺伝子の解析2008

    • 著者名/発表者名
      松下礼子、橋本篤、ほか
    • 学会等名
      日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2008-04-21

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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