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2008 年度 実績報告書

FTY720投与によるSKGマウスにおけるTregへの影響と関節炎抑制効果

研究課題

研究課題/領域番号 20790701
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

常見 幸  兵庫医科大学, 医学部, ポストドクター (80425123)

キーワードFTY720 / SKGマウス / 関節リウマチ / 制御性T細胞(Treg)
研究概要

(目的)SKGマウスは、RAに酷似した自己免疫性関節炎を自然発症するモデルマウスである一方、S1Pは細胞膜の構成成分であるスフィンゴミエリンから派生するリン脂質だが、細胞外に放出された後、標的細胞上の受容体(S1P1〜S1P5)に結合し、多彩な作用を発揮する。特にS1P1はリンパ球の遊走に深く関与している。は、SKGマウスにS1P1の機能的アンタゴニストであるFTY720を投与し、関節炎の抑制効果を検討することである。
研究実施
(1) SKGマウスにFTY720を連日経口投与し、経時的に関節腫脹スコアを記録した。
(2) 末梢血中リンパ球、胸腺・脾臓の細胞数、胸腺・脾臓の各細胞のFlow Cytometry結果を対照群と比較した。
(3) 腫脹関節のXp写真・病理組織を、対照群と比較して検討した。
(結果)FTY720投与群では、対照群と比較して関節腫脹スコア・末梢血中リンパ球数・脾臓の細胞数が低下し、胸腺の細胞数が増加した。FACS解析では、脾臓におけるCD4+T細胞・CD8+T細胞の比率が低下し、胸腺におけるCD4+T細胞・CD8+T細胞の比率が上昇していた。対照群では腫脹関節のXp写真において骨破壊が認められ、また病理組織においてリンパ球浸潤・滑膜増殖が認められたが、FTY720投与群では殆ど認められなかった。以上のことより、FTY720投与は循環リンパ球を減少させ、関節局所における炎症を抑制することにより、新しい抗リウマチ薬となる可能性がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 関節リウマチモデルマウスに対するFTY720による関節炎抑制効果の検討2008

    • 著者名/発表者名
      常見幸
    • 学会等名
      第38回日本免疫学会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20081201-03
  • [学会発表] 関節リウマチモデルマウスにおけるFTY720による関節炎抑制効果2008

    • 著者名/発表者名
      常見幸, 関口昌弘, 北野将康, 佐野統
    • 学会等名
      第29回日本炎症・再生医学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080708-20080710
  • [学会発表] Treatment of a murine arthritis model, SKG mouse, by FTY720 a new immunosuppressant2008

    • 著者名/発表者名
      S. Tsunemi
    • 学会等名
      The European League Against Rheumatism (EULAR)2008
    • 発表場所
      Paris, France
    • 年月日
      20080611-14

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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