研究課題
若手研究(B)
難治性の糖尿病に対し膵臓移植・膵島移植が行われているが、拒絶反応や深刻なドナー不足など現行の移植治療には多くの問題点が残されている。そこで期待されている治療法の一つが幹細胞を用いた細胞移植治療である。当研究室では、これまでにマウス、ラット、ブタ、ヒト唾液腺組織から幹細胞を分離している。今回、ラット唾液腺由来前駆細胞をインスリン分泌細胞に分化誘導した後、糖尿病マウスへの細胞移植を行い、移植効果を検討した。その結果、全ての移植ラットで血糖値が改善した。また、分化したインスリン分泌細胞を選別する方法を開発した。この方法は他の体性幹細胞にも応用可能であり、幹細胞移植応用の可能性が示唆された。
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Molecular Genetics and Metabolism 印刷中
Cell Tissue Res. 336(2)
ページ: 203-212