研究課題
若手研究(B)
精神遅滞様症状を示すダウン症候群モデルマウス(Ts1Cje)を用い、DSCAM遺伝子のみを3倍体から2倍体に戻したマウスを作製することにより、DSCAMの役割を検討した。その結果、Ts1Cjeマウスで見られる体重減少、Y迷路試験での空間的作動記憶の異常、脳室拡大の各パラメーターに関して、DSCAMの関与は認められなかった。このことから、Ts1Cjeマウスで見られる上記表現型は、DSCAM遺伝子単独の過剰発現により発症しているのではないと考えられる。