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2008 年度 実績報告書

新規モデルマウスを用いた動脈管開存症(PDA)発症メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 20790775
研究機関中部大学

研究代表者

矢嶋 伊知朗  中部大学, 生命健康科学研究所, 助手 (80469022)

キーワード色素細胞 / メラノサイト / 動脈管開存症 / メラニン
研究概要

平成20年度研究計画に基づき、まず初めにPDAモデルマウスTyr::Cre ; □-catFloxEx3 ; Dct::LacZ動脈管におけるメラノサイトの分化時期、分布領域の解析を行った。野生型マウスでは、Dct::LacZによるLacZ発色は、動脈管内に全く認められなかった。一方Tyr::Cre ; □-catFloxEx3 ; Dct::LacZマウスでは、異所的な発色が多数認められ、多くのメラノサイトが動脈管内に点在していることが判明した。これらLacZ-positive細胞が、動脈管内に本来数多く存在する平滑筋細胞ではなく、メラノサイトであることを確認するために、メラノサイトマーカーであるDct抗体と平滑筋細胞マーカーである平滑筋抗体を用いて多重蛍光染色を行った。その結果、Dct抗体positive細胞は平滑筋抗体negativeであり、平滑筋抗体positive細胞はDct抗体negativeであることが判明した。この結果は、異所的に存在するDct::LacZ positive細胞が遺伝子発現レベルでもメラノサイトであることを強く示唆している。次に、PDA発症とメラニン産生及びメラノサイトとの関連性の解析を行うため、Tyr::Cre ; □-carFloxEx3マウスと、メラニン合成に必要なチロシナーゼ遺伝子に変異があるアルビノマウス(c/c)と交配を行った。その結果、c/cマウスを交配した場合でもPDAが確認された。この結果は、PDAがメラニンそのものではなく、メラニンを産生するメラノサイトによって引き起こされている可能性を示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Zinc finger protein 28 as a novel melanoma-related molecule2009

    • 著者名/発表者名
      Ichiro Yaiima
    • 雑誌名

      Journal of Dermatological Science (In press)

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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