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2009 年度 実績報告書

脳室周囲白質軟化症発症へのプロゲステロンの関与とその抑制効果について

研究課題

研究課題/領域番号 20790777
研究機関大阪医科大学

研究代表者

山岡 繁夫  大阪医科大学, 医学部, 助教 (90434779)

キーワード脳室周囲白質軟化症(PVL) / progesterone (PROG) / oligodendrocyte / progesterone recetor / 子宮内感染 / 炎症 / LPS (lipopolysaccharide)
研究概要

昨年度、我々は「子宮内感染/炎症により新生児ラット脳でのprogesterone receptor発現は低下し、脳室周囲白質軟化症(PVL)の発症を惹起する」という新たな仮説のもと、妊娠ラットへのLPS(lipopolysaccharide)投与による子宮内炎症モデルラットを作製しラット胎児脳内progesterone receptor発現の変化を検証する実験を行った。胎齢18、19日の妊娠ラットにLPS500μg/kg body weightを腹腔内投与(controlには同一ボリュームのvehicle投与)、出産後、日齢7の新生児ラット小脳を取り出し、Western blotにてprogesterone receptor(PR)の蛋白発現を観察した。ラット小脳組織をホモジナイズし、そのホモジネート蛋白でのPR発現はLPS投与群とcontrol群間で有意差はみられなかった。PRはsteroid receptorと同様、その作用発現時には細胞質中から核内へと移行することが知られている。このため、ホモジネート蛋白から核内蛋白を抽出し核内PR発現も同様にWestern blot法を用いて観察したが、やはり二群間で有意差はみられなかった。次に、我々は、脳内でのprogesterone産生の律速酵素である3β-hydroxysteroid dehydrogenase(3β-HSD)の発現を観察することにより小脳内progesterone産生の増減を再度、Western blotで検証したが有意差はみられなかった。PVLの発症時期は、今回用いた新生児ラットに関してはもう少し遅い時期である可能性が考えられるため、次に、小脳採取時期を少し遅らせるか、現在採取した小脳からRNAを抽出しPR or 3β-HSDのmRNA発現を観察することを予定している。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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