• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

特異的DNAメチル化異常を応用した新規悪性黒色腫マーカーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790787
研究機関筑波大学

研究代表者

古田 淳一  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30436274)

キーワード癌 / エピジェネティクス / 悪性黒色腫 / DNAメチル化 / 腫瘍マーカー
研究概要

発がんは、複数の遺伝子異常が同一の細胞内に蓄積することにより誘発される。遺伝子の塩基配列や構造の異常に加え、DNAメチル化を始めとするエピジェネティックな異常も大きな役割を果たしている。遺伝子プロモーター領域CpGアイランドのメチル化はその下流遺伝子を不活化するため,がん抑制遺伝子の不活化機構として重要である。
本研究では,悪性黒色腫におけるDNAメチル化異常について調べ,黒色腫特異的なDNAメチル化異常を黒色腫のバイオマーカーとして応用する端緒を見いだすことを目的とした。
筑波大学附属病院倫理審査委員会で承認された手続きで収集された悪性黒色腫及び色素性母斑の臨床材料を用いて,メチル化特異的PCR法によりCpGアイランドのメチル化状態を調べた。
他の多くのがんでもメチル化されることが知られているRASSF1Aは悪性黒色腫でも36%でメチル化が検出されたが,興味深いことに良性メラノサイト腫瘍である色素性母斑でも20%のメチル化が検出された。黒色腫特異的ではなくバイオマーカーとしては用いることが出来ないが,メラノサイト系腫瘍では良悪性にかかわらずRASSF1,ひいてはRAS系が重要役割を果たしている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Tumor lysis syndrome after transcatheter arterial, infusion of cisplatin and embolization therapy for liver metastases of melanoma2009

    • 著者名/発表者名
      Y Nakamura, J Furuta, et al.
    • 雑誌名

      International Journal of Dermatology 48

      ページ: 763-7

    • 査読あり
  • [学会発表] 皮膚扁平上皮がんの28遺伝子プロモーター領域メチル化プロファイリング2009

    • 著者名/発表者名
      古田淳一
    • 学会等名
      欧州研究皮膚科学会
    • 発表場所
      ブダペスト(ハンガリー)
    • 年月日
      2009-09-12
  • [学会発表] 皮膚扁平上皮がんにおけるDNAメチル化プロファイリング2009

    • 著者名/発表者名
      崎山真幸, 古田淳一, 多島新吾, 大塚藤男
    • 学会等名
      第25回日本皮膚悪性腫瘍学会
    • 発表場所
      岡山
    • 年月日
      2009-05-22

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi