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2008 年度 実績報告書

CD20抗体によるB細胞除去療法が免疫応答に及ぼす影響についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 20790790
研究機関金沢大学

研究代表者

濱口 儒人  金沢大学, 附属病院, 講師 (60420329)

キーワードB細胞 / CD20 / 免疫応答
研究概要

平成20年度は、(1) 抗CD20抗体によるB細胞療法が免疫グロブリンに及ぼす影響、(2) T細胞依存性/非依存性免疫応答におけるB細胞の役割、(3) 胚中心性B細胞に対する効果、(4) 記憶B細胞細胞に対する効果、について検討した。
(1) 抗CD20抗体によるB細胞療法が免疫グロブリンに及ぼす影響
抗CD20抗体療法は血清中のIgM、IgG1、IgG2a、IgG2b、IgG3濃度に影響を与えなかった。
(2) T細胞依存性/非依存性免疫応答におけるB細胞の役割
CD20抗体療法は、DNP-KLHで免疫したT細胞依存性免疫応答、TI-1抗原(TNP-LPS)で免疫したT細胞非依存性免疫応答においてIgMからIgGへのクラススイッチを阻害した。一方、TI-2抗原(DNP-Ficoll)に対する免疫応答ではIgMの産生も阻害されていた。
(3) 胚中心性B細胞に対する効果
マウスをNP-CGGで免疫して胚中心を形成し、抗CD20抗体を投与したところ、胚中心性B細胞は除去され。また、フローサイトメトリーを用いた解析で、胚中心性B細胞はCD20を高発現していた。
(4) 記憶B細胞細胞に対する効果
Adoptive transferの手法を用いた免疫実験において、CD20抗体療法は免疫記憶応答を阻害した。さらに、抗CD20抗体を投与したマウスでは、抗原特異的抗体産生細胞数は減少していた。
以上の結果から、CD20抗体療法は抗体産生細胞である形質細胞には影響を及ぼさないものの、胚中心性B細胞や記憶B細胞を除去することが明らかとなった。また、T細胞依存性/非依存性免疫応答にも影響を及ぼすことが明らかとなった。

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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