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2008 年度 実績報告書

脂腺細胞の新規分泌膜小胞セボゾームの生成・分泌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20790804
研究機関愛媛大学

研究代表者

永井 彩子  愛媛大学, 医学部・附属病院, 医員 (90420562)

キーワードSebosomes / 脂線細胞 / 分泌膜小胞 / 脂質ラフト
研究概要

毛包の脂腺細胞は、スクアレンなどの脂質を合成して、皮脂として皮膚表面に分泌する。我々はラットなどの培養脂腺細胞から膜小胞が分泌されることを発見して、「Sebosomes」と命名した(Nagaiら、Endocrinology 2005年)。Sebosomesはスクアレンやヒストンを濃縮していたので、保湿、抗菌活性を持つことが予想された。今回、Sebosomesに含まれる蛋白質の解析や同膜分泌機構を検討した。脂腺細胞はEGF添加培地で培養維持した。培地に遊離されたSebosomesは、培地を遠心分離して集めた。Sebosomesのペプチド分析は、Sebosomesを界面活性剤を含む硫酸バッファー(pH1-2)で溶解し、可溶化画分を透析処理した。次にトリプシンで消化し、4000QTRAP(アプライドバイオシステムズ)でLC-MS/MS解析を行った。データはラットcDNAデータベースを用い、ProIDで解析した。Sebosomesのペプチド分析ではGPI-アンカー蛋白質であるCD59が検出された。CD59-GFP融合タンパク質を同細胞に発現させると、蛍光は細胞内および分泌されたSebosomes中に局在した。脂質ラフト及びリソゾームの局在は、それぞれ蛍光色素マーカーBODIPY FL C5-ganglioside GM1、LysoTrackerを培地に添加し、その蛍光を観察した。BODIPY FL C5-ganglioside GM1及びLtysoTrackerの蛍光は、共にSebosomesに局在した。このように、Sebosomesには、リソゾームとGPIアンカー蛋白質などを含む脂質ラフトが局在していた。Sebosomesにはリソゾーム膜、脂質ラフトといった複数の膜成分が含まれており、複合体膜である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脂腺細胞の分泌膜小胞、Sebosomesの構造と機能2008

    • 著者名/発表者名
      永井彩子、土屋文彦、澄田道博
    • 学会等名
      BMB2008第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      兵庫県神戸市ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-12

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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