研究課題
若手研究(B)
脳波の側頭部徐波をbiomarkerとして高齢うつ病の病態解明を目指した。双極子追跡法により健常者・うつ病者ともに側頭葉内側面にこの徐波の信号源が推定された。側頭部徐波を有する群では、脳形態学的に差はみられないものの海馬に信号源があるP3の潜時延長がみられ、この徐波は側頭葉内側面の機能不全を示唆すると考えられた。さらに側頭部徐波を有する健常者とうつ病者の脳形態学的差異(左海馬の萎縮)は興味深い。側頭部徐波を有する高齢うつ病は海馬の機能低下に加えて委縮がその発症に関与するのかもしれない。
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