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2009 年度 実績報告書

アルツハイマー病と軽度認知障害のアミロイドイメージング

研究課題

研究課題/領域番号 20790836
研究機関大阪大学

研究代表者

徳永 博正  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70397719)

キーワードアルツハイマー病 / 軽度認知障害 / アミロイド・イメージング
研究概要

昨年度にエントリーした被検者に加え、新たに8人の被検者が当研究に参加し、4人が脱落した。全被験者に対し、ミニメンタルステイトイグザミネーション(MMSE)、認知機能を詳細にみるAlzheimer's disease assessment scale(ADAS J-cog)、記銘力検査であるウェクスラー記憶検査(WMS-R)、前頭葉機能を評価するトレイルメイキングテストや言語流暢性課題を施行した。さらに、家族からの情報をもとに日常生活能力や社会性、行動・精神状態の問題などを評価し、これらのデータを合わせて、最終的にClinical Dementia Rating(CDR)を求め、いずれの群に入るかを判定した。その結果、健常高齢者12人(CDR0)、軽度認知障害14人(CDR0.5)、アルツハイマー病15人(CDR1-2)となった。被験者のうち、軽度認知障害の群のうちの4人とアルツハイマー病群の全員が塩酸ドネペジルの投薬治療を受けていたが、ドネペジルの作用機序からは本研究の結果に影響を及ぼすことはないと考えられ、除外しないこととした。
PETによるアミロイド・イメージングのデータを解析するために必要な全被験者の頭部MRI画像を、3D-SPGRの形式で撮像した。この際、通常のT2強調画像やFLAIR画像も撮像し、これらにより血管病変などの合併がないことを確認した。全被験者の3D-SPGRのデータは、前交連と後交連を結んだ直線(AC-PCライン)を用いて位置あわせを行った。PETデータを統計的に解析するためには形態的な個人差をなくす必要があるが、そのためにStatistical Parametric Mapping(SPM5)によるsegmentationにより灰白質のみを抽出し、それを用いて各被験者の脳と標準脳との差分を抽出した。各被験者のPETデータを標準化する際に、この差分データを用いる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Neuroimaging study with patients with Charles Bonnet syndrome.2009

    • 著者名/発表者名
      Kazui H, Ishii R, et al
    • 雑誌名

      Psychogeriatrics 9

      ページ: 77-84

    • 査読あり
  • [学会発表] 「自分の家でない」と訴えるアルツハイマー病患者の脳血流変化の検討2009

    • 著者名/発表者名
      野村慶子、上甲統子, ら
    • 学会等名
      第14回日本神経精神医学会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20091105-20091106

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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