1回のPET検査で複数回の放射性薬剤を投与する複数回投与法を用い、短時間で簡便にドーパミンD_2受容体密度を測定する新しい手法を開発した。50分間隔で3回[^<11>C]racloprideを投与する測定プロトコルを確立し、シミュレーションによって受容体密度の推定精度を評価した結果、推定値は真値に比べやや過大評価されたものの、推定値と真値は良い相関を示した。また、本手法を用いたサルのPET検査においても、得られた受容体密度は従来法による値と類似しており、本手法の妥当性が確認された。本手法により、150分のPET検査でドーパミンD_2受容体密度を測定することが可能となった。
|