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2008 年度 実績報告書

視覚的物体弁別課題遂行中の嗅周皮質ニューロンにおける脳由来神経栄養因子の関与

研究課題

研究課題/領域番号 20790848
研究機関九州ルーテル学院大学

研究代表者

安部 博史  九州ルーテル学院大学, 人文学部, 准教授 (20344848)

キーワード弁別学習 / 嗅周皮質 / BDNF
研究概要

オペラント箱において, 同時的複式物体弁別課題を習得させた.同時的複式物体弁別課題では, まず, オペラント箱の側面に設置された二つのパネル上に視覚刺激が提示された.ラットが正刺激の前におかれたレバーを押すと, 二つのパネルの間にある報酬受け皿上に落とされる餌ペレットを得ることができた.負刺激を選択した場合, 室内の明かりが10秒間消された.正刺激と負刺激が左右どちらに表示されるかは, 試行毎にランダムとした.このように2対の視覚刺激についての弁別を, 15秒の試行間間隔で1日1セッション, 60分遂行させた.嗅周皮質内へのBDNFのマイクロインジェクションに先立ち, ムスカリン性アセチルコリン受容体の遮断薬であるスコポラミンを末梢投与し, 同課題の遂行を評価した.その結果, すでに習得済みの弁別課題において, スコポラミンの用量依存的に正答率が低下していくほか, 新しい弁別の獲得も障害される可能性が示唆された.現在, BDNFおよびBDNF阻害薬のマイクロインジェクションを行い, 同課題の遂行成績の評価を継続中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Functional difference between rat perirhinal cortex and hippocampus in object and place discrimination tasks2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi ABE
    • 雑誌名

      Behavioural Brain Research 197

      ページ: 388-397

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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