• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

視覚的物体弁別課題遂行中の嗅周皮質ニューロンにおける脳由来神経栄養因子の関与

研究課題

研究課題/領域番号 20790848
研究機関九州ルーテル学院大学

研究代表者

安部 博史  九州ルーテル学院大学, 人文学部, 准教授 (20344848)

キーワード弁別学習 / 嗅周皮質 / 脳由来神経栄養因子
研究概要

オペラント箱において,同時的複式物体弁別課題を習得させた.同時的複式物体弁別課題では,まず,オペラント箱の側面に設置された二つのパネル上に視覚刺激を提示した.ラットが正刺激の前におかれたレバーを押すと,二つのパネルの間にある報酬受け皿上に落とされる餌ペレットを得ることができた.負刺激を選択した場合,室内の明かりが10秒間消された.正刺激と負刺激が左右どちらに表示されるかは,試行毎にランダムとした.このように2対の視覚刺激についての弁別を,15秒の試行間間隔で1日1セッション,60分遂行させた.統制課題としては,視覚刺激の弁別を必要としないタッチパネルへの反応課題を用いた.嗅周皮質内への脳由来神経栄養因子(BDNF)のマイクロインジェクションを行った後,両課題を遂行させた.70%以上の正反応率を示した個体の脳を灌流固定し取り出し,免疫組織学的手法を用いc-Fos蛋白の発現量を嗅周皮質および海馬で検索した.その結果,海馬におけるc-Fos陽性細胞の発現数は,行動課題の遂行成績と相関せず,一方,嗅周皮質におけるc-Fos蛋白の発現数は,行動課題の遂行成績に相関する可能性が示唆された.現在例数を増やしてさらなる検討を行っているほか,BDNF以外の薬物投与の効果についても検討を続けている.

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi