研究課題
若手研究(B)
本研究では軸索ガイダンス分子、plexin、semaphorinファミリーに焦点を当て、精神疾患との関連を調べた。まず、NCBI dbSNPデータベースと論文からsemaphorin、plexin、neuropilinに対してアミノ酸置換を伴うSNP28種類を選出した。その中で、統合失調症患者500人以上、健常者群900人以上を対象とした関連解析において、SEMA3Dのアミノ酸置換型変異Lys701Gln(rs7800072)のGln701アリルが、発症に対してプロテクティブな効果を持つという結果が得られた(p=0.0069)。紐M430についてはtagSNPを選出し、さらに解析を進めたところ、特定のハプロタイプ(rs2190208-rs1029564-rs17159614-rs121176601)が統合失調症の発症と有意に関連した(p=0.00001)。これら一連の解析結果はplexin、semaphorinファミリーが精神疾患の発症と関係が深いことを示唆する結果であった。
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