7Tにおける^<17>O核高感度MRS/MRI測定に向け、緩和時間が非常に短い^<17>O核の検出能向上に有用と思われる"Ultra shortTE"画像測定を試み、phantomおよびマウス体内の^<17>O水の画像化において従来用いてきたFISP法に比べUltra shortTE法が同一測定時間内でより高いS/Nの画像を与えることを確認した。血流量測定や酸素代謝測定を行う際、投与した^<17>O水、または^<17>O_2ガス坂入後代謝的に生成される^<17>O水により生じる^<17>O画像の微弱な信号強度の変化を数秒程度の画像測定によって経時的に追跡する必要があるが、Ultra shortTE法による数秒の撮像では十分なS/Nの画像を取得出来ず、従来法が本研究目的に対し最適な測定法であることが確認された。^<17>O水投与後の肝臓や脳などにおける信号強度変化はFISP法を用いて2.5mm^2の空間分解能の画像を5秒毎に追跡することが出来た。また血流に変化を与えることが知られているcarbogenガスをイソフルラン麻酔のキャリアガスとして用い、^<17>O水投与・^<17>O画像取得によって臓器における血流変化を捉えることが出来るか確認実験を行ったところ、carbogenガスを吸入させた場合、酸素ガスを吸入させた場合に比べて肝臓において1.2倍程度高い信号強度上昇が認められる傾向にあり、血流変化を捉えることができることが示唆された。予備的に行った^<17>0_2ガス吸入実験では^<17>O_2ガス濃度とガス量、酸素代謝速度に見合った^<17>O画像の信号強度上昇が認められ、酸素代謝速度計測に本法が利用できることが確認された。
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