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2009 年度 実績報告書

高磁場MR画像とPET画像を融合させた新たな前立腺がん評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790897
研究機関神戸大学

研究代表者

前田 哲雄  神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (00457095)

キーワード前立腺がん / コリンPET / MRI
研究概要

今回われわれは,前立腺がんの診断方法として11Cコリン-PETおよびMR1を施行し,その有用性を評価した.平成20年4月から平成22年3月にかけて、のべ34例に対し、11CコリンPETを施行した。読影はまず、PET画像にて視覚的に異常集積の有無を確認し、CTとの融合画像も合わせて病変の局在とその広がりを評価した。異常集積か否かの判断に迷う場合にはその集積度を半定量的な指標であるstandardized uptake value (SUV)であらわし、最終的な診断を行った。また骨盤MRIによって得られた前立腺癌の画像をPET画像と融合したいわゆるPET/MR画像をワークステーションで作成して行い,視覚的な診断とSUV値に基づく診断の併用を基本とした.結果としては11CコリンPETでは全例に原発巣を含む前立腺への集積亢進が認められた.病理診断上pT2bかあるいはpT3aかについては全例で術前診断可能であったが,pT3bおよびpT4については,内腺域から上方に進展した肥大結節との区別がつかず,術前診断との乖離が認められた.昨年度は韓国(ソウル)にて開催された12^<th> Asian Oceanian Congress of Radiologyに本研究者が筆頭演者として口頭発表を行った.今年度は蓄積症例が増えたことにより、研究成果をCombined ^<11>C-Choline PET with CT or MRI : Preliminary Experience for T- and N-Stage Assessment in Patients with Prostate Cancer.との標題にて論文作成中である。コリンPETの有用性については徐々に認知されてきてはいるものの、実施には高額なサイクロトロンを有するような施設に限定されてしまう。通常の検査法として拡がるためには引き続きの研究を要する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 男性泌尿殖器の発生と奇形の画像診断2009

    • 著者名/発表者名
      前田哲雄
    • 雑誌名

      画像診断 29

      ページ: 1412-1419

  • [雑誌論文] 下腹部(直腸、前立腺、その他);骨盤部領域におけるDWIの臨床的意義2009

    • 著者名/発表者名
      前田哲雄
    • 雑誌名

      インナービジヨン 24

      ページ: 40-43

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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