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2009 年度 実績報告書

MRI画像(ECR法)を用いた腫瘍細胞に対する抗癌剤早期効果予測の基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 20790905
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

西尾福 英之  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (80458041)

キーワードMRI / 分子イメージング / 細胞密度 / 消化器癌
研究概要

・基礎実験
目的は、分子画像であるECR Imagingが腫瘍細胞の抗癌剤投与後の変化を早期に評価できるかを検討することである。対象は、VX2腫瘍移植家兎10匹(20腫瘍)。方法は、抗癌剤(シスプラチン)の経静脈性投与を行い(4mg/kg)、投与前、6・24・48・72時間後の5群に分けて評価した。コントロール群は生理食塩水を4mg/kgで投与した。投与前をコントロール群、6~72時間後にそれぞれコントロール群と抗癌剤投与群を作成し、MRI撮像(ECRI)後腫瘍摘出を行った。それぞれの腫瘍部のECR値を測定し、組織標本を作成した後、組織学的に細胞密度を計測した。結果は、ECR値は、抗癌剤投与群でコントロール群と比較して低値を示し、細胞密度が低下していた。投与後の評価時期については、現在、ECR値が腫瘍増殖程度と相関関係にあるかどうかを統計学的に検討中であるため、結論がでていない。
・意義、重要性
20年度の基礎実験で、腫瘍細胞密度とECR値が強い相関関係にあることを証明してきた。今年度の実験は、施設のMRIの更新時期と重なったことから、実験時期も遅れてしまったため、結論がまだ評価できていない。これまでの結果からは、抗癌剤投与群では、腫瘍壊死の程度が強く、ECR値が低値となることがわかった。このことから、抗癌剤投与による腫瘍細胞の変化をECR値が捉えられることを示している可能性がある。さらなる組織標本との比較によって、抗癌剤投与による変化を早期にとらえることが可能であると考えられ、悪性腫瘍に対する早期治療効果予測につながると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Cellular Imaging using Equivalent Cross-Relaxation Rate technique in rabbit VX-2 tumor model2009

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Nishiofuku
    • 学会等名
      Radiological Society of North America (RSNA)
    • 発表場所
      Chicago
    • 年月日
      2009-12-03

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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