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2009 年度 実績報告書

あらゆる臓器に対応した呼吸同期照射を実現する四次元的最適の確立

研究課題

研究課題/領域番号 20790917
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

橘 英伸  (財)癌研究会, 有明病院放射線治療科, 医員 (20450215)

キーワード放射線治療 / 呼吸同期照射 / 動体ファントム / 最適呼吸同期照射法
研究概要

平成21年度は動体ファントムシステムの改良を行なった。まず、平成20年度に動体ファントムシステムを作成した。平成21年度は(財)癌研究会有明病院放射線治療部にて実際呼吸同期照射を行なった患者さんの呼吸波形データを収集した。それらの呼吸波形を開発したファントムシステムのソフトウェアを利用して取り込むことを可能とした。その波形の情報を動体ファントムに送信し、波形通り動かすために離散化するアルゴリズムを開発した。アルゴリズムでの解析後、そのデータを動体ファントムに送信し、動作することを確認した。
また、その動体ファントムを利用して、呼吸同期照射における不確かさの検討を行つた。すなわち、計画時は静的な画像での計画であるが、実際は呼吸によって腫瘍が動作する。それによって実際患者に投与されている線量が計画と異なる。そこで、癌研有明病院にて使用している一般的なファントムと本研究で開発したファントムを利用して、ファントム実験による実測線量と計画線量の比較を行なった。適切な呼吸同期ゲート幅を設定した場合、腫瘍を含むターゲット内は目的とする線量が投与されることが確認されたが、ゲート幅の設定が小さい場合や患者セットアップによってゲート幅の位置が間違った場合、腫瘍に十分の線量が投与されない可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 癌研有明病院における呼吸同期照射の取り組みについて2010

    • 著者名/発表者名
      橘英伸
    • 学会等名
      第21回日本高精度放射線外部照射研究会
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2010-01-30
  • [学会発表] X線マイクロビーム加速器を用いた治療計画ソフトウエアの開発-線量計算-2009

    • 著者名/発表者名
      橘英伸、宮島悟史, その他
    • 学会等名
      第98回日本医学物理学会学術大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20090917-20090919
  • [学会発表] シンフルで、多くの機能を有するIMRT線量分布解析ソフトウェアの開発2009

    • 著者名/発表者名
      橘英伸、宮島悟史, その他
    • 学会等名
      第22回日本放射線腫瘍学会学術大会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      20090917-20090919
  • [学会発表] 統計学2009

    • 著者名/発表者名
      橘英伸
    • 学会等名
      日本医学物理学会サマーセミナー
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20090820-20090822
  • [学会発表] 癌研有明病院における医学物理士の役割2009

    • 著者名/発表者名
      橘英伸
    • 学会等名
      埼玉県技師会放射線治療研究会
    • 発表場所
      埼玉
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] 放射線治療における医学物理について-当院における医学物理-2009

    • 著者名/発表者名
      橘英伸
    • 学会等名
      放射線医学ツアー
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-08-25

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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