EPCsにより分泌されるSMCsの増殖・遊走性促進因子の決定を行った。比較はラット大動脈由来血管内皮細胞の培養上清(aorta endothelial cel1-conditioned medium ; AoEC-CM)とする。平成20年度にはHPLCを使用したクロマトグラフィーによって蛋白を精製し、マススペクトル解析により蛋白を同定する事を予定していた。まず最初に、目的蛋白の精製のため、EPCを2×10(7)cellsを培養し、その培養上清を回収し、HPLCにより分離を行った。しかし、この培養上清は予想に反して非常に粘性が高く、HPLCのカラムに引っかかってしまい、分離が非常に困難であった。粘度を下げるために、培養上清の希釈を検討したが、うまくはいっていない。現在、HPLCによる分離の検討と、粘度を低下させるためのEPC培養条件の検討を行っている。
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