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2009 年度 実績報告書

癌組織中の2つの間質細胞の機能解析と新規治療法開発

研究課題

研究課題/領域番号 20790928
研究機関京都大学

研究代表者

小濱 和貴  京都大学, 医学研究科, 助教 (50322649)

キーワード癌 / 癌幹細胞 / 間質細胞 / ケモカイン / サイトカイン / 血管新生
研究概要

現在までに、ヒト大腸および胃癌のサンプルから、5つの間質細胞を分離・培養した。いずれも、セルラインとして確立し、保存されている。免疫組織染色によって、desimi, alpha-SMA陽性であることを確認し、CD31, CKに陰性であることも確認した。以上の染色性に関しては、1つのセルライン中の多様性もあり、興味深い結果も得られている。詳細は、今後検討していく予定である。
次に、癌細胞に対する影響を、in vivoで調べだ。現在まで報告きれた情報では、癌間質細胞は、癌細胞と同時にヌードマウス皮下に移植した場合、癌増殖を促進する効果が知られている。今回の同様の実験では、4つの間質細胞は、大腸癌細胞株HCT116に対して、同様に増殖促進効果を示した。しかし、1つの間質細胞は、HCT116増殖を有意に抑制することがわかった。これは、今までにない効果をで、今回我々が提唱している仮説を裏付ける結果である。
このメカニズムを明らかにするために、in vitroの系を用いて実験を行った。結果、in vivoでの癌抑制効果を示した間質細胞のCMは、HCT16をむしろ増殖促進させることがわかった。よって、この間質細胞の癌抑制効果の原因は、in vivoの血管新生抑制の可能性が考えられる。今後、この因子を同定していく方法を検討中である。
一方で、ケモカインとサイトカインは、in vivoとin vitroで異なる効果があることが考えられ、現在5つの間質細胞における、ケモカイン・サイトカインの相違を調べている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Intracorporeal esophagojejunal anastomosis after laparoscopic total gastrectomy for patients with gastric cancer.2009

    • 著者名/発表者名
      Okabe H, et al.
    • 雑誌名

      Surg Endosc. 23(9)

      ページ: 2167-2171

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Induction chemotherapy with S-1 plus cisplatin followed by surgery for treatment of gastric cancer with peritoneal dissemination.2009

    • 著者名/発表者名
      Okabe H, et al.
    • 雑誌名

      Ann Surg Oncol. 16(12)

      ページ: 3227-3236

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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