研究課題
若手研究(B)
リンパ節転移巣から樹立された大腸癌細胞株SW620は同一患者の原発巣から樹立されたSW480と比較し、ケモカイン受容体CXCR3,CXCR4はいずれも発現量が増加していた。各受容体とも運動能、浸潤能、増殖能をそれぞれ亢進させるが、興味深い事に我々はCXCR3からのシグナルを予め刺激した条件ではCXCR4の作用がより増強されることを見出した。この結果はCXCR3がその単独作用のみならずCXCR4との相乗的相互作用により大腸癌の悪性化、転移過程に作用する可能性を示唆している。miRNA法にてCXCR3単独、CXCR4単独、CXCR3/CXCR4の両者、の発現を抑制した3種類の安定細胞株を樹立し、マウス転移モデルにおいて転移能がどのように変化するか解析中である。
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Ann Surg Oncol Vol16
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http://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/%7Egisurg/