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2009 年度 実績報告書

ヒト食道癌における所属リンパ節での癌関連遺伝子メチル化の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20790971
研究機関順天堂大学

研究代表者

那須 元美  順天堂大学, 医学部, 助教 (90384114)

キーワード食道癌 / メチル化 / リンパ節転移
研究概要

1998年から2006年までに当院において食道切除術を施行された食道扁平上皮癌症例のうち、予後追跡可能な症例について検討した。一部解析結果が再現性に乏しかったため、研究協力者であるJohns Hopkins大学Dr. Malcolm Blockの協力のもと、新たな手法を取り入れ、同大施設を用いて行った。
1)リンパ節転移に関与する腫瘍関連遺伝子のメチル化を検索するため、高度のリンパ節転移を認めた症例と、主病巣の深達度に対して比較的転移が少なかった症例を選択し、パラフィン包埋スライドからDNAの抽出を行い、対象腫瘍関連遺伝子についてMethylation Specific PCRを行った。
2)複雑なリンパ流を持つとされる食道癌において、リンパ節転移の進展形式を分子生物学的に検索する事を目的に、頚、胸、腹3領域リンパ節郭清を行った症例(切除リンパ節数平均135個)のうち、1個のみに転移を認めた5症例について、全てのリンパ節での腫瘍関連遺伝子についてMethylation Specific PCRを行った。
その結果、今回の解析範囲内で、腫瘍とリンパ節において転移と相関すると考えられる遺伝子のメチル化は指摘できなかった。腫瘍本体においてメチル化の見られた遺伝子自体が一定しなかったため、症例数を増やして追加解析を行う必要があると考えられ、対象症例の選択について検討中である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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