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2008 年度 実績報告書

長寿命回転式血液ポンプを用いた完全人工心臓システムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20790980
研究機関東京大学

研究代表者

三浦 英和  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任助教 (50451894)

キーワード完全置換型人工心臓 / 回転式血液ポンプ / 動圧軸受 / 高効率化 / 経皮的電力伝送システム
研究概要

完全置換型人工心臓は、重症心不全の最終的な治療手段として重要である。感染症の問題や患者のQ. O. Lを考えるとすべてのデバイスを体内に埋め込む小型の体内埋込式の人工心臓が望まれている。米国では完全置換型人工心臓の臨床応用がなされ、最長1年7ヶ月の生存を実現している。しかし、サイズと耐久性の大きな問題が残されており、日本人など小柄な体格の人への埋込も可能で永久使用可能な完全体内埋込型の完全置換型人工心臓を開発する必要がある。そこで新しい構造の回転式血液ポンプ(ヘリカルフローポンプ)を用いて永久使用を目指した完全埋込式完全置換型人工心臓の研究開発を行った。最初に試作した左心用ポンプでは動圧軸受による非接触支持を確認できたが5L、100mmHgを出力するために30Wの消費電力を必要とした。これでは熱影響により溶血、血栓といった問題が生じるのは明白であるためポンプのエネルギー効率の改善が急務となった。2次試作モデルでは流入側の螺旋流路を内側に配置し遠心力による作用を高めると同時に軸受の安定のためにインペラの上面と底面にも動圧軸受けを設置した。ポンプの外径は69mm、高さ35mmでインペラの外径は44mmである。前述の条件における消費電力は5Wで、大幅に高効率化できた。これによりモータの出力が小さくすむためにトータルサイズが大幅に小型化できることが示唆された。また経皮的電力伝送システムと接続し動作の確認を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prototyping of hydro dynamically suspended blood pump for total artificial heart2008

    • 著者名/発表者名
      Hidekazu Miura, et.al
    • 雑誌名

      16th Congress of the ISRBP Congress Program & Abstracts

      ページ: 57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 完全置換型人工心臓用ヘリカルフローポンプの非接触支持機構の研究2008

    • 著者名/発表者名
      三浦英和, et.al
    • 雑誌名

      生体医工学 46

      ページ: 241

    • 査読あり
  • [学会発表] Prototyping of hydro dynamically suspended blood pump for total artificial heart2008

    • 著者名/発表者名
      Hidekazu Miura
    • 学会等名
      16th Congress of the ISRBP Congress Pro gram & Abstracts(57)Oct. 2008
    • 発表場所
      アメリカ合州国テキサス州ヒューストン
    • 年月日
      2008-10-03

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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