研究協力者 |
大谷 修 富山大学, 大学院・医学薬学研究部, 教授 (90127548)
三浦 真弘 大分大学, 医学部, 講師 (50199957)
青葉 孝昭 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (30028807)
島津 徳人 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (10297947)
工藤 朝雄 日本歯科大学, 歯学部
海老原 善郎 東京医科大学, 医学部, 名誉教授
工藤 玄恵 東京医科大学, 医学部, 教授 (10130361)
芹澤 博美 東京医科大学, 医学部, 准教授
吉濱 勲 東京医科大学, 医学部, 講師
千島 隆司 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (70438141)
前川 二郎 横浜市立大学, 医学部, 准教授
長濱 清隆 横浜市立大学, 医学部, 助教 (00336538)
奥寺 康司 横浜市立大学, 医学部, 助教 (10326027)
深澤 由里 東邦大学, 医学部, 助教 (90392331)
SUAMI Hiroo The University of Texas・MD Anderson Cancer Center, Assistant Professor
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研究概要 |
ヒト癌性胸水の発症機序を明らかにするため,担癌患者の剖検例を解析した.単変量解析では,癌性胸水陽性例では陰性例に比べて,癌の胸膜播種/胸膜侵襲,肺門リンパ節転移,肺靱帯リンパ管小孔転移,静脈角リンパ節転移の頻度が有意に高かったが,多変量解析では,肺靱帯リンパ管小孔転移のみが癌性胸水を予測する独立した因子であった.未治療の癌性胸水陽性例では,癌のKi-67とアポトーシスのインデックスに関してリンパ管小孔転移巣と原発巣との間に有意差はなく,VEGF-C発現率は原発巣よりもリンパ管小孔転移巣のほうが高く,E-カドヘリン発現率は原発巣よりもリンパ管小孔転移巣の方が低い傾向がみられた.リンパ管小孔への癌の転移は癌性胸水の発症に寄与している可能性が示唆された.
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