浮遊培養にてsphereを形成させることで濃縮分離した骨髄間葉系幹細胞にNotch細胞内ドメインおよび下垂体アデニレートサイクラーゼ活性化タンパクを遺伝子導入により一過性に発現させた上で、FGF-2等のサイトカインカクテルで刺激すると、明らかな形態変化と共に成熟神経細胞のマーカーを発現する細胞が分化誘導され、一部の細胞には錐体神経細胞の特徴であるEACC1(グルタミン酸輸送蛋白)の発現が確認された。このBMSCから分化転換させた神経系細胞をラット脳梗塞モデルの脳内へ移植したところ、移植後1ヶ月の時点において移植細胞の一部は脳虚血巣辺縁部に生着し、シナプスの形成を示唆する蛋白(スナプトフィジン等)の発現が観察された。
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