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2008 年度 実績報告書

変性椎間板の組織再生における基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 20791027
研究機関福井大学

研究代表者

宮崎 剛  福井大学, 医学部・附属病院, 助教 (80324169)

キーワード椎間板軟骨培養 / 3次元培養 / 椎間板再生 / 変性椎間板
研究概要

現在、各動物種間の椎間板細胞の細胞代謝について測定比較検討しており、その概要については第23回日本整形外科学会基礎学術集会、第43回脊髄障害医学会にて発表を行っている。要点については、以下の通りである。
ラット、ウサギ、ウシの髄核組織をHE染色で比較検討し、ラット、ウサギは複数の細胞によるクラスターの形成を認め、細胞内に胞体形成がみられ、細胞数もウシと比較して多く存在していたことが分かった。それに対してウシの椎間板組織では細胞は軟骨細胞様であり胞体形成は見られず細胞数も少ない。また透過型電顕像では、ラット、ウサギにおいては核周囲に大小様々な胞体の形成を認め、細胞間にtight junctionを認めた。ウシ髄核細胞では細胞の直径も小さく、clusterの形成も無かった。
次にアルジネートを用いた髄核細胞の3次元培養では、細胞の生存率は培養3日後そして5日後で各群とも90%以上であった。乳酸産生量は、ラットで5日間の平均で37.6mM/cell/24hrs、ウサギにおいては36.2mM/cell/24hrs、ウシで18.5mM/cell/24hrsとラットとウサギにおいて細胞代謝活性が高い結果であった。ビーズ内のGAG産生量では、培養3日目、5日目ともにウシに比べ、ラットで産生量が多く、培養5日目において、ラットとウサギ、ウシでそれぞれ平均704.8、444.3、207.4μg/mlでラットはウシと比較して約3.5倍、ウサギにおいては約2倍のGAG産生がみられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] COMPARISON OF PROTEOGLYCAN METABOLISM BETWEEN RAT, RABBIT AND BOVINE WHICH IS GOOD MODELS FOR STUDYING HUMAN DISORDERS?2008

    • 著者名/発表者名
      宮崎剛
    • 学会等名
      2008 Euro Spine
    • 発表場所
      Geneva
    • 年月日
      20080526-31
  • [学会発表] 脊索性および非脊索性髄核細胞の形態学的差異と細胞代謝の比較2008

    • 著者名/発表者名
      宮崎剛
    • 学会等名
      第43回脊髄障害医学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2008-11-06
  • [学会発表] 形態学的差異から見た椎間板軟骨細胞の細胞代謝の違いについて2008

    • 著者名/発表者名
      宮崎剛, 他4名1番目
    • 学会等名
      第23回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2008-10-23
  • [学会発表] 軟骨性髄核細胞と脊索性髄核細胞における細胞代謝活性の比較2008

    • 著者名/発表者名
      宮崎剛
    • 学会等名
      第37回日本脊椎脊髄病学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-04-24

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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